9月24日 地政学的リスク
2026年9月24日朝(日本時間)時点。前日から確認できた変化を中心にまとめます。
🇮🇷 中東|米国とイランの協議は再開、海峡再開は未合意
米国とイランはカタールを介して間接的に協議しました。ただし、イラン側は停戦条件に大きな隔たりがあると説明しています。イランは米国による港湾封鎖の解除を求め、ホルムズ海峡の通航再開について合意は成立していません。前日の「協議開始」から一歩進みましたが、原油輸送が正常化する段階には至っていません。
ブレント原油の9月23日の終値は1バレル103.08ドル、前日比3.86%上昇でした。原油高が続けば、日本では輸入価格、米国では燃料価格を通じて物価に影響します。影響を受ける分野は石油・ガス、航空、海運、化学です。市場全体にも金利と物価見通しを通じて波及する可能性があります。
🇨🇳🇹🇼 中国・台湾|米中首脳会談前に台湾問題を強調
中国の謝鋒駐米大使は、台湾問題などを米国が越えてはならない「レッドライン」と位置付けました。9月24日に予定される米中首脳会談では、米国の台湾向け武器売却が焦点です。中国メディアも習近平主席の訪米を報じています。
日本の高市首相は会談に先立ちトランプ大統領と中国について協議しましたが、内容の詳細は公表していません。首脳会談の結果を先取りして、安全保障政策が変更されたと判断することはできません。影響を注視する分野は半導体、電子部品、防衛です。特に台湾積体電路製造(TSM)、東京エレクトロン(8035)、アドバンテスト(6857)は、台湾をめぐる発言に市場が反応し得る銘柄です。
(Reuters 9/23)中国側の発言/日米首脳会談(Global Times 9/24)習主席の訪米
🇺🇦🇷🇺 ウクライナ・ロシア|キーウへの攻撃が拡大
9月23日、ロシアのドローン攻撃でキーウの給油所や鉄道関連施設などが被害を受けました。ウクライナ側の発表では、前夜からの攻撃に161機のドローンなどが使われ、うち82機はジェット推進型でした。被害人数は報道時点によって更新されているため、ここでは確定値として扱いません。
ゼレンスキー大統領はトランプ大統領との会談でエネルギー関連施設への攻撃停止を協議しましたが、合意には至っていません。欧州当局者は破壊工作やサイバー攻撃への警戒も強めています。影響を注視する分野は欧州のエネルギー、防衛、物流です。
(Ukrinform 9/23)ドローン攻撃の発表(Reuters 9/23)キーウの被害/欧州の警戒
📌 本日の見方
市場への影響が最も直接的なのはホルムズ海峡と原油価格です。一方、米中首脳会談では台湾向け武器売却について、発言だけでなく具体的な決定が出るかが重要です。北朝鮮については、今回確認した範囲で前日からの重大な新展開を確認できなかったため、既報の繰り返しは省きました。