9月27日 地政学的リスク

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🇮🇷🇺🇸 中東:イランの海峡再開案を米大統領が拒否

イランは、米国による封鎖と制裁の緩和などを条件に、ホルムズ海峡の通常航行を約1週間で回復させる案を示しました。トランプ大統領は26日、この案を拒否したと明言しました。交渉の仲介は続いていますが、海峡が全面再開する時期は見通せません。

一方、米軍の支援を受けた船舶の通航は続いています。民間の船舶追跡による原油搬出量は日量約1,300万バレルとの推計がありますが、これは全面再開を意味せず、公式統計とも区別が必要です。

日本への経路は、原油の調達費用からガソリン・電力料金、企業の輸送費への波及です。影響分野はエネルギー、空運、海運、化学です。海峡の通航量が再び落ち込む場合には市場全体にも影響し得ます。

出典:(Bloomberg 9/26)報道記事、(Al Jazeera 9/26)提案内容と交渉状況、(Fortune 9/26)船舶追跡に基づく搬出量

🇸🇦🇾🇪 紅海・サウジ:代替輸送路にも攻撃リスク

サウジ主導の連合軍によると、フーシ派がリヤド方面へ向けたドローン2機と、南部へ向けた弾道ミサイル1発を発射し、防空部隊が迎撃しました。ホルムズ海峡を避けて紅海側から輸出する経路も、周辺の戦闘に左右されます。

影響分野はエネルギー、海運、損害保険です。攻撃の報道だけで供給減を確定させず、輸出港の積み出し量と船舶の航行状況を次に確認します。

出典:(Bloomberg 9/26)サウジへの攻撃と迎撃

🇨🇳🇹🇼🇺🇸 米中会談後:台湾への武器売却が判断材料

米中首脳会談は終わりましたが、台湾をめぐる大きな合意は公表されていません。台湾の外務次官は26日、台湾の防衛と半導体供給を支えることは米国の利益だと訴えました。台湾の専門家も、会談の演出より、米国が今後の武器売却をどう扱うかが重要だとみています。

ここから「米国が台湾への支援を停止した」とは判断できません。影響分野は半導体、半導体製造装置、電子部品、防衛です。注視する銘柄は台湾積体電路製造(2330.TW/TSM)、東京エレクトロン(8035)、アドバンテスト(6857)です。銘柄への方向別の株価影響は、米国の具体的な政策が出るまで未確定です。

出典:(Reuters 9/26)台湾外務次官の発言、(中央通訊社 9/26)会談後の台湾側の分析

🇵🇭🇨🇳 南シナ海:フィリピンの補給任務が中断

フィリピン側は、アユンギン礁の駐留部隊に向かう補給船が中国側の艦船などに接近され、衝突を避けるため任務を中止したと説明しました。中国側は自国の立場に基づく監視と警告だとしています。

直ちに主要航路が遮断されたわけではありません。ただし、補給のたびに接触事故が起き得る状態は続きます。日本への影響経路は、東南アジアの海上輸送と安全保障です。影響分野は海運、損害保険、防衛です。

出典:(Philippine Star 9/26)フィリピン軍の説明、(GMA News 9/25)当事者双方の主張

🇺🇦🇷🇺🇩🇪 欧州:独露外相が協議、攻撃は継続

ドイツとロシアの外相が26日、国連総会に合わせて会談しました。両外相の協議は2022年のロシアによる侵攻前以来です。ドイツ側は停戦と黒海を通る穀物輸出の回復を求めましたが、合意は報じられていません。

同日、ウクライナ北東部スーミへのロシアの攻撃で、現地当局によると2人が死亡し23人が負傷しました。ウクライナ側はロシアの軍需工場と製油所への攻撃も発表しています。外交対話の再開を、戦闘の沈静化と同一視できない状況です。

黒海の輸出協議が進めば穀物と輸送費に影響します。一方、製油所の被害規模は独立した確認を待つ必要があります。影響分野は穀物、エネルギー、海運、防衛です。

出典:(Reuters 9/26)独露外相会談、(The Kyiv Independent 9/26)スーミへの攻撃、(The Kyiv Independent 9/26)ウクライナ側の攻撃発表

🇵🇰🇦🇫 南アジア:パキスタンで自爆攻撃

パキスタン北西部の検問所で26日に自爆攻撃があり、現地警察によると少なくとも12人が死亡、30人が負傷しました。実行主体は報道時点で確定していません。アフガニスタンとの国境付近では軍事的な緊張も続いています。

現段階で米国株や日本株に直接大きく波及したと判断する材料はありません。国境を越える報復や物流の障害に発展するかを監視します。

出典:(Al Jazeera 9/26)被害と周辺情勢

🇰🇵 朝鮮半島・その他の地域

北朝鮮については、今回確認した報道の範囲で、前回から評価を変える新たな発射情報を確認できませんでした。アフリカや中南米も確認しましたが、今朝の日本・米国市場への影響を上記の案件より高く評価する新事実は、採用した記事では確認できませんでした。これは各地域のリスクが解消したという意味ではありません。

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