9月24日 テクノロジー
9月23日に発表された動きから、欧州のAI半導体設計と、韓国の工場向けロボット実証を取り上げます。どちらも今後の成果を見極める段階です。
🇳🇱🇩🇪 欧州:AIを使ってAI半導体を設計
ドイツのSPRINDとオランダのNADIは、AI半導体の設計を速める公募を始めました。事業規模は4,000万ユーロ、期間は20カ月です。AIを設計作業にも使い、現在は年単位でかかる工程を週単位に縮めることを目標としています。製造可能な設計と省電力性能が得られるかは、これから検証されます。
投資家にとっては、半導体の製造能力だけでなく「設計にかかる時間」も競争軸になる動きです。ASML(米NASDAQ:ASML)は関連する欧州の半導体産業を代表する上場企業ですが、今回の公募による同社への直接の受注は発表されていません。(SPRIND、9/23公表内容)
https://www.sprind.org/en/actions/challenges/ai-native-chip-design
🇰🇷 韓国:造船所と石油化学施設で通信とロボットを一体で試す
サムスン電子は、KTおよびSKテレコムの事業で、工場専用の5G通信網とAIを組み合わせる契約を発表しました。2026年10月から、造船所では溶接などのロボット、石油化学施設では危険区域を巡回するロボットを実地で検証する予定です。
狙いは、現場の映像を近くのコンピューターで処理し、ロボットの判断と動作を安定させることです。通信の遅れや接続の信頼性が実用上の検証点になります。米国上場のAMD(AMD)のサーバー向けCPU(コンピューターの計算を担う部品)が、発表されたシステム構成に含まれます。ただし、今回の契約によるAMDの売上額は示されていません。(Samsung Electronics、9/23)
https://news.samsung.com/global/samsung-at-the-forefront-of-koreas-ai-ran-projects-with-kt-and-sk-telecom
投資家としての着眼点
欧州では「設計時間をどこまで縮められるか」、韓国では「工場でロボットが安定して働けるか」が次の確認事項です。発表段階の目標と、実地で確認された性能を分けて追います。